黒い服を着て抱っこすると、降ろしたときに毛だらけになっている。短毛なのに、なぜこんなに抜けるのか。
フォーンのパグ2頭、ぶーたろう(6歳)とゆきち(4歳)と暮らしています。この記事では、パグの毛が抜ける仕組みと、換毛期の時期、抜け毛を減らすためにできることをまとめます。
先に書いておくと、抜け毛をゼロにはできません。減らす方向と、部屋に散らばる前に取る方向、その両方で考えるほうが現実的です。
短毛なのに抜ける理由
パグはダブルコートの犬種
犬の毛には、シングルコートとダブルコートがあります。
- シングルコート:上毛だけ。プードルやマルチーズなど。抜け毛は少ない
- ダブルコート:上毛と下毛の二層。柴犬、コーギー、そしてパグ
下毛は体温を保つための毛で、季節に応じて生え変わります。この下毛が抜けるので、毛の長さとは関係なく大量に抜けます。
短いぶん、むしろ厄介
長毛種の抜け毛は、ふわっとまとまって落ちます。掃除機で吸えます。
パグの毛は短くて硬いので、布に刺さります。ソファ、カーペット、服。粘着ローラーでも一度で取りきれないことがあります。量が同じでも、片づけにくいという意味では短毛のほうが手間です。
換毛期はいつか
年2回あります。
- 春(3〜5月ごろ):冬毛が抜けて夏毛になる。抜ける量は一年で一番多い
- 秋(9〜11月ごろ):夏毛が抜けて冬毛になる
きっかけは気温ではなく日照時間の変化だとされます。そのため、室内で一年中エアコンを使っていると、換毛期がはっきりせず一年中だらだら抜けることがあります。
うちは夏のエアコンを20度に設定していて、ほぼ一日中つけています。室温の考え方は犬のエアコンの使い方に書きました。
抜け毛を減らすためにできること
1. ブラッシングの回数を増やす
これが一番効きます。抜ける毛の量は変わりませんが、部屋に落ちる前に回収できます。
換毛期は毎日、それ以外の時期は週2〜3回が目安です。1回5分で構いません。
力を入れる必要はありません。パグは皮膚がデリケートなので、強くこすると赤くなります。撫でるくらいの力で、毛の流れに沿って動かします。
2. 短毛に合うブラシを選ぶ
パグに向くのはこの2つです。
- ラバーブラシ:ゴム製。抜けた毛が絡め取られる。皮膚を傷めにくい
- 獣毛ブラシ:仕上げ用。表面に残った毛を払い、艶が出る
逆に、スリッカーブラシ(細い金属ピンのもの)は向きません。長毛種のもつれをほどく道具なので、短毛のパグには刺激が強すぎます。
3. ファーミネーターの使い方
「パグ 抜け毛」で調べると必ず出てくる道具です。うちにもあります。
下毛をごっそり取れるので、効果ははっきりあります。一度かけただけで、まとまった量の毛が取れます。
ただ、正直に書くとうちは月1回くらいしか使えていません。日常用のブラシも持っていません。この記事は「毎日きちんとやっています」という立場では書けません。
ただ、使い方を間違えると皮膚を傷めます。刃で下毛をすき取る構造なので、次の点に気をつけています。
- 同じ場所を何度もかけない。気持ちよく取れるので、つい繰り返してしまいます
- 力を入れない。自重で滑らせる程度で十分です
- 換毛期だけにする。抜けていない時期に使うと、必要な毛まで取ってしまいます
- 皮膚に赤みや傷があるときは使わない
短毛種は皮膚と刃の距離が近いぶん、長毛種より慎重に使う必要があります。毎日の手入れはラバーブラシ、抜ける量が増えてきたらファーミネーター、という使い分けにすると、かけすぎを避けやすくなります。
初めて買うなら、ラバーブラシのほうが先をおすすめします。力加減を間違えても皮膚を傷めにくいからです。
4. シャンプーで一気に落とす
換毛期は、シャンプーで浮いた毛がまとめて落ちます。
順番が大事です。先にブラッシングをしてから洗います。濡れてからでは毛が絡まって取りにくくなります。
ただし洗いすぎは逆効果です。皮脂を落としすぎると皮膚が乾燥し、かえって毛が抜けやすくなります。月1〜2回が目安です。手順はパグの体臭対策にまとめました。
5. 部屋の対策
- 粘着ローラー:布に刺さった毛はこれが一番速い
- ゴム手袋:はめてソファを撫でると、毛が集まります。安上がりで効きます
- 洗濯:先に粘着ローラーで取ってから洗う。そのまま洗うと他の服に移ります
- 空気清浄機:舞い上がった細かい毛に効きます
※ファーミネーターはうちにあるものです。ラバーブラシと獣毛ブラシは持っていないので、選ぶときの目安として挙げています。
抜け毛が「いつもと違う」とき
換毛期以外で急に増えた場合や、次のような様子があるときは、皮膚のトラブルや別の病気のことがあります。
- 一部だけ薄くなっている(左右対称に薄いときは特に注意)
- 地肌が見えるほど抜けている
- 抜けた場所の皮膚が赤い、黒ずんでいる
- フケが増えた、においが変わった
- しきりに掻いている
うちのゆきちは、しわの間が赤くなって皮膚炎・しわ炎と診断されたことがあります。掻いているのに気づいてから受診しました。かゆみと抜け毛は同時に出ることがあります。
詳しくはパグの体がかゆいときに書きました。
まとめ
- パグはダブルコート。短毛でも下毛が抜けるので量は多い
- 毛が短くて硬いぶん、布に刺さって取りにくい
- 換毛期は春(3〜5月)と秋(9〜11月)。エアコン中心の生活だと一年中抜けることがある
- 一番効くのはブラッシングの回数。換毛期は毎日5分
- ラバーブラシと獣毛ブラシが向く。スリッカーブラシは向かない
- ファーミネーターは効くが、同じ場所を繰り返さない・力を入れない・換毛期だけ
- シャンプーは先にブラッシングしてから。月1〜2回
- 換毛期以外で急に増えた、一部だけ薄い、皮膚が赤い——このときは受診
抜け毛は減らせますが、なくなりません。毛が付く前提で服や家具を選ぶほうが、結果として気が楽になります。
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