【獣医師監修】犬にやってはいけない食べ物7選愛犬を守る危険食材の全知識

パグ活
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チョコレートやカフェインは絶対NG

チョコレートやカフェインを含む飲食物は、犬の健康に深刻な危険をもたらすことが知られています。

これらの物質の摂取は、犬の体内でテオブロミンカフェインといったメチルキサンチン類が効率よく代謝されないため、重篤な中毒症状を引き起こす原因となるのです。

チョコレートの危険性

犬にとってチョコレートは、含有するテオブロミンという成分が特に危険です。

テオブロミンはカカオ豆に自然に存在するアルカロイドで、カフェインと同じくメチルキサンチン類に分類されます。

犬の体内では、このテオブロミンの代謝速度が人間と比較して著しく遅く、体内に長期間滞留します。

具体的には、犬におけるテオブロミンの半減期は17時間から24時間に及び、これは人間よりもはるかに長い時間です。

テオブロミンは、アデノシン受容体を拮抗的に阻害することで、中枢神経系を刺激し、心筋の収縮力を増強し、末梢血管や気管支を拡張させるなどの薬理作用を発揮します。

犬がチョコレートを摂取した場合、消化管から吸収されたテオブロミンがこれらの作用を引き起こし、以下のような中毒症状が発現します。

特に高カカオ分のダークチョコレートは、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートよりもテオブロミンの含有量が高濃度であるため、少量でも重篤な中毒を引き起こす危険性が高まります。

例えば、一般的なダークチョコレート100グラムには、約500〜1,600mgのテオブロミンが含まれます。

体重の軽い小型犬は、ごく少量でも中毒症状を示しやすいので、チョコレート製品は犬の手の届かない場所に保管する徹底が必要です。

カフェインの危険性

カフェインもまたメチルキサンチン類に属する物質で、犬の体内でテオブロミンと同様のメカニズムで中毒症状を誘発します。

コーヒー豆、紅茶、緑茶、エナジードリンク、カフェインを含む特定の医薬品など、多種多様な製品にカフェインが含有されています。

カフェインは、犬の体内での代謝速度が人間よりも遅く、半減期は約4.5時間とテオブロミンよりは短いものの、その作用が犬の体内で持続することに変わりはありません。

これにより、犬の体内でカフェインが中枢神経系、心臓血管系、消化器系などに過度な刺激を与える結果となるのです。

カフェイン中毒の症状は、摂取後30分から1時間以内に現れ始め、以下のような兆候が観察されます。

カフェインの中毒量は、犬の体重や個体差によって変動しますが、一般的に体重1kgあたり8mg以上で軽度な症状、20mg以上で中等度の症状、40mg以上で重篤な症状、80~150mg以上で致死量となる場合があります。

レギュラーコーヒー1杯(約150ml)にはおよそ100mgのカフェインが含まれます。これを考慮すると、小型犬ではごく少量でも危険な状態に陥る可能性があるため、カフェイン含有製品の管理には細心の注意を払う必要があります。

果物の種や皮にも注意が必要

果物の中には犬の健康を害する成分が含まれるものがあり、特にその種子、皮、へたなどの特定部位に毒性物質が存在します。

これらを摂取すると、消化器系の異常から重篤な中毒症状に至る危険性があるため、犬に果物を与える際は細心の注意を払い、必ず安全な状態に処理する必要があります。

ぶどうやレーズンの危険性

ぶどう(Vitis vinifera)およびレーズン(乾燥ぶどう)は、犬に重篤な急性腎不全を引き起こすことが獣医学的に確認されているにも関わらず、その毒性成分は未だ特定されていません

摂取量と症状の重篤度に関連性がない場合があるため、ごく少量でも生命に関わる危険性があります。

犬がぶどうやレーズンを摂取した場合、摂取後6時間から24時間以内に嘔吐や下痢といった消化器症状が現れ、その後24時間から72時間以内に腎不全の兆候である食欲不振、無気力、多飲多尿または乏尿・無尿へと進行することがあります。

報告されている症例では、わずか0.7g/kgのレーズン摂取でも中毒が発症したケースが存在します。

パグ子さん
パグ子さん

ぶどうやレーズンって、どうして犬に危ないの?

ぶー太郎
ぶー太郎

原因物質は未解明ですが、腎臓に重大な損傷を与えるためです。

ぶどうやレーズンは犬にとって予測不能な重篤な毒性を持つため、家庭内で犬がこれらに接触する可能性を完全に排除し、万が一誤食した際は速やかに動物病院で獣医師の診察を受ける必要があります。

その他の果物の注意点

ぶどう以外にも、犬に与える際に注意すべき果物は数多く存在します。

特に、種子、核、皮、茎などに含まれる天然の毒性物質が問題となるケースや、消化不良を引き起こす繊維質が問題となるケースがあります。

例えば、リンゴや梨、桃、プラム、杏の種子や核には、青酸配糖体というシアン化物を産生する物質が含まれています。

これは体内で消化されると毒性のシアン化水素を放出し、細胞の酸素利用を阻害し、呼吸困難や意識障害、最悪の場合は死に至らせる可能性があります。

リンゴの種子には青酸配糖体が含まれるため、犬に与えないように注意が必要です。

パグ子さん
パグ子さん

どの果物も種を取れば大丈夫なの?

ぶー太郎
ぶー太郎

種以外にも皮やへたに有害物質が含まれる果物や、消化しにくい部位があるため注意が必要です。

果物を犬に与える際には、これらの有毒成分を含む部位を徹底的に取り除き、少量に留めることが重要です。

犬の消化機能は人とは異なるため、安全が確認できない果物や部位は与えるべきではありません。

ネギ類や玉ねぎなどの野菜にも注意

犬にとって、人間が食べる野菜の中には健康を害するものが存在します。

特にヒガンバナ科の植物は犬に重篤な中毒症状を引き起こすため、細心の注意が必要です。

ネギ類の危険性

ネギ、タマネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなど、ヒガンバナ科に属するこれらの野菜には、有機チオ硫酸塩(チオスルフェート)という成分が含まれています。

このチオスルフェートが犬の体内で代謝されると、アリルプロピルジスルフィド(APDS)のような硫化アリル類に変化し、犬の赤血球に不可逆的な酸化障害を与えます。

その結果、赤血球内にハインツ小体と呼ばれる封入体が形成され、赤血球が脆弱化して破壊される溶血性貧血を引き起こします。

摂取量や個体差によりますが、数時間から数日後に、嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失といった消化器症状に加え、可視粘膜の蒼白、頻脈、頻呼吸、血色素尿などの貧血症状が現れます。

これらの成分は加熱調理しても分解されず、その毒性は維持されます。

また、微量であっても継続的に摂取することで蓄積し、中毒症状が現れる可能性もあるため、絶対に与えてはいけません。

その他の野菜の注意点

ネギ類以外にも、摂取方法や量によっては犬に悪影響を与える野菜があります。

ホウレンソウ、ケール、ビートの葉などの特定の緑黄色野菜にはシュウ酸が多く含まれており、過剰に摂取すると体内でカルシウムと結合し、不溶性のシュウ酸カルシウム結晶を形成します。

これが尿路系に蓄積すると、尿路結石の原因となる可能性があります。

さらに、シュウ酸はカルシウムの吸収を阻害するため、長期的な過剰摂取は栄養バランスを崩すこともあります。

また、アボカドにはペルシンという成分が含まれています。

犬に対する毒性については意見が分かれる部分もありますが、嘔吐や下痢などの消化器症状が報告されており、特に種子や皮に多く含まれています。

アボカドは脂肪分も多いため、過剰摂取は膵炎のリスクを高める要因となります。

さらに、未熟なトマトジャガイモの芽、緑色に変色した皮には、ソラニンというアルカロイド系の神経毒が含まれています。

これは神経系に作用し、嘔吐、下痢、衰弱、振戦などの症状を引き起こす可能性があります。

ジャガイモを与える際は、必ず加熱調理し、芽と緑色の部分は完全に除去することが必須です。

生野菜全般については、犬の消化器官には不向きな成分(例: アブラナ科野菜の過剰摂取による甲状腺機能低下を招くゴイトロゲンなど)が含まれている場合があり、消化不良や栄養吸収の妨げになる可能性があるため、与える際は加熱し、消化しやすい状態にしてから少量に留めることが重要です。

肉製品や加工食品にも要注意

私たちが日常的に口にする肉製品や加工食品の中にも、犬の健康に甚大な影響を与える可能性のあるものが存在します。

これらの食品に含まれる成分が、犬の生理機能にとって過剰であったり、あるいは毒性を示すことがあるため、十分な注意が必要です。

ハムやソーセージの塩分

ハム、ソーセージ、ベーコンといった加工肉製品は、人間が美味しく感じるために、多量の塩分(ナトリウム)を添加して製造されています。

犬は人間と比較してナトリウムの必要摂取量が少なく、これら人間用の加工食品に含まれる塩分は、犬の生理機能には過剰な負荷となります。

過剰なナトリウム摂取は、犬の体内で体液バランスを大きく乱し、喉の渇きや頻尿、嘔吐、下痢といった消化器症状を引き起こします。

さらに、高ナトリウム血症に至ると、神経症状(ふるえ、発作など)が現れる可能性もあります。

長期的には、高血圧や腎臓への負担を増大させ、既存の腎疾患や心疾患を悪化させる一因となるのです。

これらの製品には、保存料として亜硝酸ナトリウムや発色剤などが使用されている場合もあり、これらも犬の健康にとって好ましくありません。

人工甘味料の危険性

人工甘味料、特にキシリトールを含む加工食品は、犬に与えてはならないものの代表格です。

キシリトールは犬の体内に入ると、膵臓のβ細胞を過剰に刺激し、大量のインスリンを急激に分泌させます。

これにより、血糖値が短時間で著しく低下する重度の低血糖症を引き起こすのです。

低血糖症の症状は、摂取後30分から12時間以内に現れ、嘔吐、脱力、運動失調、ふるえ、さらにはけいれんや昏睡に至る場合があります。

また、高用量のキシリトールを摂取した場合には、低血糖症とは別に肝不全を引き起こす危険性も指摘されています。

アスパルテーム、スクラロースなどの他の人工甘味料も、キシリトールほどの急性毒性は報告されていないものの、犬の消化器系に不調をもたらす可能性や、長期的な影響については研究が待たれる段階です。

安全を最優先し、これら人工甘味料が含まれるガム、キャンディー、歯磨き粉、低カロリー食品などは、犬が誤って摂取しないよう厳重に管理することが重要です。

まとめ

犬にとって有害で危険な食べ物は数多くあります。チョコレートやカフェイン入りの飲食物、ぶどうやレーズン、ネギ類や玉ねぎ、加工肉製品、人工甘味料入りの加工食品など、中毒症状や消化器系への負担、臓器障害を引き起こす可能性がある食べ物は、絶対に与えてはいけません。

また、果物の種や皮、未調理の生野菜なども注意が必要です。飼い主は、これらの危険な食べ物を把握し、愛犬に与えないよう細心の注意を払いましょう。愛犬の健康を守るためにも、専用のドッグフードを与えることが賢明な選択肢となるでしょう。

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