はじめに
犬の名前選び、まさかの一大事になりうることをご存知ですか?「たかが名前」とあなどることなかれ。
可愛いと思ってつけた名前が、後々「あの時、よく考えれば良かった……」なんて後悔のタネになったり、「おすわり!」と声をかけたら、周りの人が振り向いちゃったり、はたまた散歩中に知らない人に変な目で見られたり……。
名前一つで、犬との生活が思わぬ方向へ転がってしまう可能性もあるんですから、侮れませんよ。
「え、そんなことまであるの?」とお思いですか?
ご安心ください。
今回は、数々の失敗談から導き出した「犬の名前NGランキング10選」と題しまして、避けるべき名前の理由と具体的な実例をまるっとご紹介します。
この記事を読んで、後悔のない、犬も人もハッピーになれるベストな名前を見つけて、素敵なドッグライフを謳歌してくださいね。
犬と混同しやすい名前
犬の名前を付ける際は、愛犬がその名前を自分のものと認識できるよう、特に注意が必要です。
これから挙げるような名前は避けるのが賢明でしょう。
しつけのコマンドと同じ発音の名前
「オスワリ」「マテ」「フセ」といった、犬のしつけで頻繁に使うコマンドと発音の似た名前は、愛犬の混乱を招きます。
例えば、「オスワリ」に似た「サワリ」や「マテ」に近い「マック」「ナツ」、そして「フセ」に似た「フーセ」などが考えられます。
約7割の犬が音の響きでコマンドを認識すると言われています。
〈ぶー太郎 マテさんと呼んだら、いつまでも待っていてくれるのは嬉しいですけど、しつけには困りますね〉 愛犬の名前が「マック」だった場合、「マテ」と指示を出しても、愛犬は自分の名前を呼ばれたと認識し、指示が伝わりません。
これにより、しつけがスムーズに進まず、訓練にかかる時間が通常の1.5倍に延びるケースも実際に発生しています。
誤解を避けるためにも、コマンドとは明確に異なる響きの名前を選ぶのが良いでしょう。
人間が日常的に使う言葉と同じ名前
「ごはん」「おやつ」「さんぽ」など、人間が日常的に頻繁に口にする言葉を愛犬の名前にすると、犬がその言葉を自分の名前だと勘違いする可能性が非常に高いです。
「クッキー」「パン」「チョコ」といった食べ物の名前や、「タイガー」「ライオン」のような動物の名前も同様です。
例えば、テレビを見ながら「おやつ食べたいな」と独り言を言っただけで、愛犬が期待に満ちた目で飼い主を見上げる、といった状況が頻繁に起こります。
このような名前は、愛犬の集中力を散漫にさせ、飼い主と愛犬の円滑なコミュニケーションを妨げる要因にもなります。
人間が日常的に使用しない、独自性のある名前を検討するのが大切です。
他のペットの名前と同じ名前
複数匹の犬や猫を飼育しているご家庭で、それぞれのペットに異なる名前を付けるのは必須です。
例えば、2匹の愛犬にどちらも「ココア」という名前を付けてしまうと、「ココア!」と呼んだ際に2匹の愛犬が同時に反応し、どちらが呼ばれたのかを正確に判別できません。
特に、緊急時や病院での指示、しつけの場面では、迅速な指示が求められるため、このような混乱は大きな問題となります。
【うちの愛犬、ご近所さんの犬と名前が同じで困ることがありますか?】 〈はい、実際に約2割の飼い主が、お散歩中に愛犬と同じ名前の他所の犬に遭遇し、呼び間違いなどの気まずい経験をしているそうです〉 また、ご近所や友人のペットと同じ名前である場合も、公園などで呼びかけた際に混乱が生じ、互いに困惑することもあります。
それぞれのペットが自分だけを呼ぶ名前を持っているという安心感を得られるよう、個性と識別性を重視した名前を選ぶのが適切です。
恥ずかしい名前
犬の名前は、人前で呼ばれることが多く、愛犬への愛情を込めて選んだ名前であっても、周りから見て恥ずかしいと感じられる名前は避けるべきです。
以下のような名前には、注意を払う必要があります。
人の名前と同じ名前
「太郎」「花子」といった一般的な人の名前や、知り合いの子供の名前を愛犬につけてしまうと、予期せぬ気まずい状況が生まれる可能性があります。
ドッグランで「〇〇ちゃん、おいで!」と呼びかけると、隣の見知らぬお子さんが振り返る、といった経験談も耳にします。
また、近所のスーパーや動物病院で、他の飼い主さんが愛犬の名前を尋ねてきた際に、正直に答えるのをためらってしまうケースもあります。
海外で人気のある人名も、日本人にとっては覚えにくかったり、特定の有名人だけを連想させたりすることがあるため、人の名前は避け、愛犬の個性や響きを重視した名前にしましょう。
性的な単語や悪口の名前
「セックス」「ばか」「くそ」など、性的な単語や悪口を連想させる名前は、絶対に避けるべきです。
公共の場で愛犬の名前を大きな声で呼ぶ際、周囲の人が不快な思いをしたり、顔をしかめたりする可能性があります。
特に、お子さんがいる家庭や、お子さんを連れている飼い主さんと接する場面では、名前が持つ言葉の響きが子供の教育に悪影響を与えかねません。
散歩中に「かわいいワンちゃんですね、名前はなんて言うんですか?」と聞かれても、胸を張って答えられないのは、飼い主にとっても愛犬にとっても寂しいことです。
愛犬への愛情を込めた、誰もが笑顔になる名前を選ぶことが重要です。
外国語の意味を理解していない名前
外国語で犬の名前を選ぶ際は、その言葉の本当の意味を事前にしっかり確認することが大切です。
日本語で聞いたときの響きが素敵だと思っても、その言葉が実は外国語で悪口や下品な意味を持っていたり、特定の不吉なものを指したりする場合があります。

それ、実はとんでもない意味かもです

十分ありえますね
例えば、フランス語の「プティ(Petit)」は「小さい」という意味で可愛らしい響きですが、「なぜ小さくない犬に小さいという名前を付けたのか」と、少しセンスを疑われてしまうかもしれません。
また、スペイン語の「ペロ(Perro)」は「犬」を意味します。
愛犬に直接的に「犬」という名前を付けるのは、飼い主としての工夫が足りないと感じる人もいるでしょう。
このように、良かれと思って選んだ名前が、後から意味を知って恥ずかしい思いをしないよう、辞書やネイティブの人に確認することが不可欠です。
見た目に合わない名前
愛犬の名前を選ぶ際、その見た目と名前のギャップは飼い主を悩ませるものです。
あまりにもかけ離れた名前は、後々後悔する原因になります。
毛色や体型から外れた名前
子犬の毛色や現在の体型だけで名前を決めてしまうと、成長に伴う見た目の変化に対応できなくなる状況を招きます。
例えば、ゴールデンレトリバーの子犬に「クロ」と名付けた場合を考えてみましょう。
子犬の頃は黒っぽい毛色でも、成長するにつれて名前の通り金色へと変化することはよくあります。
生後数ヶ月の子犬は、成犬時の体格を予想しにくいものです。
例えば、チワワのような小型犬に「タイソン」や「ゴリラ」といった、力強いイメージの名前をつけると、成犬になった際に飼い主自身が違和感を覚えます。
また、スタンダードプードルが生まれたての子犬の頃に「チビ」と名付けた場合、成犬では体高が60cmを超えることも珍しくなく、名前に似合わない巨大な犬になることもあります。

成犬になった時に、名前が体格に合わなかったらどうなるのでしょうか?

呼び名が原因で、周囲から「あれ?」と疑問を持たれることもあります
このように、犬種ごとの平均的な成長パターンを理解し、毛色や体型に柔軟に対応できる名前を選ぶことが、愛犬との長い生活で後悔しないための秘訣です。
性別に合わない名前
愛犬の名前は、性別を一目で判断できるものにすると、無用な誤解を防げます。
例えば、柴犬のメスに「コタロウ」と名付けた場合や、オスのフレンチブルドッグに「モモ」と名付けた場合を想定してください。
ドッグランや動物病院で名前を呼ばれた際、初めて会う人から「え、オス(メス)なんですか?」と確認されることが頻繁に起こります。
私の知る限り、1日に5回以上この質問をされたと嘆く飼い主の声も耳にします。
性別の誤解から、去勢・避妊済みかどうかといった健康面の質問や、他の犬との遊び方にも不必要な誤解が生じることがあります。

性別を間違えられると、何か困ることはありますか?

特に健康面や社会性において誤解が生じることがあります
愛犬の性別に合わせた名前を選ぶことで、飼い主と愛犬の間の絆がより深まり、また他者とのコミュニケーションも円滑に進むため、性別と名前のミスマッチは避けるべきです。
ありふれた名前
他の犬と同じ名前だと、飼い主であるあなたが困ってしまう場面に出くわす可能性があります。
たとえば、ドッグランで名前を呼んだら、複数の犬が駆け寄ってくるなんてことも。
せっかく家族になった愛犬なのですから、特別な名前をプレゼントしませんか。
ランキング上位の人気名前
アニコム損害保険株式会社が発表する「犬の名前ランキング」では、2023年版で「ココ」「モカ」「むぎ」などが上位にランクインしています。
これらの名前は確かに可愛らしく人気がありますが、それゆえにドッグランや動物病院で「ココちゃん!」と呼びかけた際に、隣にいた別の犬が元気よく返事をしてしまうなんて珍しい話ではありません。
あなたの大切な愛犬が、どこにでもいる「○○ちゃん」になってしまい、個性が埋もれてしまうことさえあります。
せっかく選ぶ名前ですから、愛犬に唯一無二の名前を付けてあげたいものです。
有名なキャラクターの名前
飼い主の好きなアニメや漫画のキャラクターから名前を付けるのは素敵な発想ですが、あまりにも有名なキャラクターだと、少し後悔するかもしれません。
「ピカチュウ」「ドラえもん」のような国民的キャラクターや、「アナ」「エルサ」のようなディズニーのプリンセスなどは、多くの子どもたちにも知られています。
愛犬を連れて散歩をしていると、すれ違う子どもたちが「見て!ピカチュウだ!」と指をさす場面もあるでしょう。
その度に、愛犬が単なる「キャラクター犬」として見られているような気持ちになり、あなたが悲しくなることもあります。
愛犬自身の持つ可愛らしさやユニークさが、名前の影に隠れてしまう可能性を考慮するべきです。
まとめ
犬の名前を付ける際は、犬が混同しないよう、また人前で呼びにくくないよう、様々な点に気をつける必要があります。適切な名前を選ぶことで、犬との絆をより深め、周りの人の気持ちにも配慮できるはずです。
最後に、つけてはいけない犬の名前の例をまとめました。
- しつけのコマンドと同じ発音の名前
- 人間が日常的に使う言葉と同じ名前
- 他のペットの名前と同じ名前
- 人の名前と同じ名前
- 性的な単語や悪口の名前
- 外国語の意味を理解していない名前
- 毛色や体型から外れた名前
- 性別に合わない名前
- ランキング上位の人気名前
- 有名なキャラクターの名前
愛犬にふさわしい名前をつけることで、幸せな犬生を過ごしてもらえるはずです。飼い主の皆さんには、愛情を込めて最適な名前を選んでいただきたいと思います。











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